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【書評】いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」(後田 亨 , 永田 宏)

くろマル
くろマル
我が家の保険はどうしてこんなに高いのだろう…
そーちゃん
そーちゃん
パパは必要な保険と必要でない保険をわかっていれば安くできますよ。

こんな悩みを解決します。

7月から我が家の家計について「スプレッドシート」を作って見直してみたところある重大な事実が浮き彫りとなりました。

それは保険料が高過ぎる!ということです。

くろマル
くろマル
ありえないぐらい高額な保険料を支払ってました…

僕はどちらかと言えばあまり保険に入りたいと思わない人です。

医療保険も生命保険も入りたくありませんでしたが、家庭を持ち、子ども授かったこともあり妻の懇願に負けて大粒の涙を流しながら加入しました。

保険屋さんは妻の両親の紹介で、どうにか加入しないように模索しましたが、妻の両親の顔を立てることもあり加入。

僕が保険に入りたくない理由は、公的な保険が充実している日本においては民間の保険が必要になる場面が極めて少ないと感じたからです。

保険の役割は「大きなリスクに対して備えること」です。

日本の保険会社は過剰に将来の不安を煽って高額な保険を勧めてきます。

老後の不安、健康や病気への不安、ありとあらゆる不安をセールストークで煽ってきます。

それもそのはず、保険会社の仕事は保険商品を売ることが目的なので、僕たちに将来の不安を考えさせ、安心できる自社の商品を売るのです。

保険会社の人件費、広告費などに僕たちの労働で得た貴重な給料が支払われているとなると涙無しには語ることはできません。

保険に入った3年前にはまだ、妻を納得させる材料を持ち合わせていませんでしたが、勉強し続けた今は違います。

今回のこの本きっかけに保険の解約に踏み込み、僕たちが本当に必要とする保険に入り直すことにしました。

そーちゃん
そーちゃん
保険選びは大切ですね。

では、入り直すきっかけとなった『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』を紹介していきたいと思います。

保険の必要性について

保険の商品設計に関わってきた専門家は、老後の病気などには「健康保険」が一番と断言します。

「保険が必要なのは、自立していない子供がいる世帯主の死亡保障くらい」と言います。

くろマル
くろマル
我が家には必要だね!!

保険の役割は「稀におこる重大なこと」への備えに有効なのであって、加齢により発生しがちな重大な事態に、手ごろな保険料で十分備えられるはずがないからです。

投資目的の保険は悪手

保険会社は長期の債券でお金を運用しているので、保険会社に破格の手数料を払って債券投資をするのようなことになるからです。

僕の妻が貯金目的で入っている「定額年金保険」を10年近く加入していますが、その内容を見てみると10年間はどこで解約しても赤字となります。

資産を10年間、動かせなくて、なおかつ10年は赤字になる。投資としては最悪です。

会社を運営していく費用を手数料として取られているため1年目とか掛け金対して解約した場合、半分程度しか戻ってきません。

貯蓄どころか「不利な投資」なのです。

幸いなことに妻の保険は10年経ちますので少し増えて戻ってきました。

条件の良いお金の運用

「確定拠出年金(iDeCo)」や「つみたてNISA」といった保険会社を介さずに「個人向け国債」などを買うほうが投資目的で保険に入るよりよっぽど賢明と言えます。

つみたてNISA

■つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、毎年40万円を上限として一定の基準を満たした投資信託に積立投資することができる。

■投資をした年から最長20年間の間に得た分配金と売却益(譲渡益)が非課税になり、通常口座でかかる20.315%の税金がかかりません。非課税で投資できる総額は最大800万円(年間40万円×20年)となる。

出典:つみたてNISA(楽天証券)

確定拠出年金(iDeCo(イデコ))

■iDeCoは、国が創設した個人型年金制度です。例えば毎月決まった金額(5,000円から)を60歳まで積立てて、節税しながら老後に備える公的制度です。正式名称は個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo(イデコ))。

個人型確定拠出年金:iDeCo(楽天証券参照)

くろマル
くろマル
我が家はどちらもしているから投資目的の保険はなおさら不要だね!!

保険に対する答え

「健康保険などの公的な保険制度を理解し、保険加入を最小限にする」ことです。

人生100年時代と言われ僕達の平均寿命は今後、益々延びていくことが予想されます。

こうした長寿の時代においては、そもそも保険という仕組みそのものが馴染まないのです。

保険とは、本来はめったに起きないが、一度起きてしまうと個人では負いきれない経済的リスクを、多数の人間に分散して支え合うというもの。

ところが、病気や介護は、年齢が上がるほどリスク高まります。極端に言えばリスクだらけです。

もともと保険の仕組みに馴染まない老後の保障を、保険会社の経費や利益まで負担して確保するのは賢明とは言えません。

保険会社は僕たちの漠然とした不安につけこんで、保険の仕組みに馴染まない老後の保障を高い値段で売っているのです。

そーちゃん
そーちゃん
いいカモってことですね。

最強の保険は健康保険

日本において大病を患っていても医療費は最大300万しかかからないことをご存じでしょうか。

そして「健康保険の範囲内」であれば自己負担金はたいした金額にならないのです。

大病をすると莫大な費用がかかると思い込んでいる人が日本には大勢います。

アメリカとかで心臓移植を行うのであれば、1億円以上の費用はかかると思いますが、日本国内で、「健康保険の範囲内」で医療を受ける限り、どんな重病にかかってもそこまでお金がかかることはまずありえません。

厚生労働省は、疾病別の入院日数をなどをまとめた「患者調査」を3年ごとに実施し、インターネットに公開しています。

それと同じく厚生労働省が公開している「医療給付実態調査」から年齢別・疾病別の医療費の数字を掲載しています。

そのことから年齢別で「糖尿病」「白内障」「虚血性心疾患」「脳梗塞」の患者負担額の総額(入院費+医療費)が導きだされます。

糖尿病(50~54歳)

■1回の入院かかる総医療費 56万円(患者負担 17万円)

白内障(65~69歳)

■1回の入院かかる総医療費 31万円(患者負担 9万円)

虚血性心疾患(65~69歳)

■1回の入院かかる総医療費 86万円(患者負担 26万)

脳梗塞

■1回の入院かかる総医療費 300万円(患者負担 30万)

出典:いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」

参考に各年代の最大の総医療費(入院費+医療費)で300万になり、患者負担は30万程度になります。

なぜこんなに患者負担はが少ないのでしょうか。それは「最強の保険である健康保険」の制度によるものです。

医療費のうち患者の自己負担は3割以内で済みます。

小学校に上がる前の幼児は2割、それ以上は3割、70-74歳までは原則2割、75歳以上は1割となるわけです。そのため医療費に300万かかっても自己負担は30万程度になるのです。

くろマル
くろマル
ちょっと拍子抜けだね!!

「入院すると医療費だけじゃなくて、食費もかかるじゃないか!」こんな意見もあるかも知れません。

そーちゃん
そーちゃん
入院してもしなくても食費はかかりますよ。

健康保険があれば終身医療保険は必要ありません。

健康保険は一生涯保障がつづく、つまり、どんな病気やケガで入院しても、家計が著しく傾くほどの損失を被ることはない

あなたの身近に医療費で自己破産をした人を知っていますか?

少なくとも僕の周りにはいません。

健康保険には、「高額療養費制度」という第2のセーフティーネッが用意されているのです。

高額療養費制度の効果は凄い

第1のセーフティーネットは言うまでもなく、患者本人負担が医療の3割以内(70-74 歳は原則2割、75歳以上は1割)で済むことです。

3割負担でも数十万、時には100万円を超える負担を強いられこともあります。

病院への1ヶ月間の支払いが一定の限度額を超えた場合には、超過分の医療費をほとんどタダにしてしまおうと、というのが高額療養費制度の要点です。

限度額は個人ではなく世帯にかかります。

つまり、一家全体の医療が限度額を超えていれば、制度の適用を受けられるのです。

しかし、制度の適用対象外なものもあります。

■入院中の食費

■本人希望での個室など

近年では入院の期間が短くなり、自宅療養が長くなっています。

この本では現役の医師の多くが、「どんな病気でも、社会復帰までの医療費は50万円で済む」と言っているのです。

民間医療保険の危険性

入院給付金が貰えない大問題があります。

民間医療保険は言葉を悪く言えばしょせん健康保険に寄生した商売に過ぎず、契約時の健康保険の範囲、つまり契約時点での医療の中身を基準に作られています。

問題点として健康保険の制度が変わるようなことがあると、その効力が失われるのです。

特に危ない「入院給付金」

どんな病気に罹ろうとも、入院しない限りもらえない。そして、今世紀に入ってから、ほとんどの病気で入院日数が減り続けています。

病院の平均入院日数

1999年 41.8日

2014年 33.2日

出典:いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」

この数字には、精神病床や療養病床も含まれいます。

超長期の入院患者が、全体の平均入院日数を長く見せているのです。

心臓病、がん、脳卒中を含む普通のケガでは「一般病床」に入院します。

1999年は30.8日 入院給付金が日額5000円の保険に入っていたとすると、1999年時点では、平均15万円〜16万円の給付が期待されました。

2016年の一般病床の平均入院日数は16.2日に減ってしまいました。これでは入院給付金は8万円くらいしかもらえません。

くろマル
くろマル
少な!!今後も入院日数は減りそうだね!!

増え続ける医療費を抑え込むために、政府は入院日数をもっと減らそうとさまざまな手を打っています。

入院日数を短くして、患者の回転率を上げないと、病院の収入が減ってしまうような制度に作り直したのです。

手術給付金も有名無実化の可能性

手術給付金は、医療保険の第2の柱です。

ところがこれも、かなり怪しくなってきました。

手術自体が変わりつつあるからです。

昨今、消化器の病気では内視鏡手術が広まっており、胃や十二指腸、大腸などのポリープは、内視鏡で簡単に切除することが可能になりました。しかも大半が日帰りです。

心臓や脳は、カテーテル治療が主流になりつつあります。

手術時間は30分から長くても1時間。

身体を切り開いて行う本格的な手術と比べて格段に安全ですし、大きな傷が残らないため回復も早く、いいことずくめです。当然入院も短くて済みます。

他にも腹腔鏡・胸空鏡手術も増えています。

腹腔鏡・胸空鏡手術

■お腹や胸に長さ2~3cmの切れ目を数ヵ所作り、そこから金属製のチューブ(腹腔鏡)数本差し込んでテレビモニター上に映し出された映像を見ながら手術を行う新しい術式。

出典:いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」

5年後、10年後には、手術の腹腔鏡・胸空鏡に移行しているはずです。つまり今売られている医療保険では、最高額の手術給付金をもらえる見込みがほとんどない、ということです。

そーちゃん
そーちゃん
実はそうなんです。

終身医療保険は「陳腐化」する

今の医療保険は、現在進行中の医療政策や医療技術の進歩に追いついていないということです。

たとえば腹腔鏡・胸腔鏡は今後、ロボット手術に移行する可能性が高く、それ以外の手術においても新しい治療法が次々と世に出てくるはずです。

過去に契約した保険は変えることはできませんし、これから出てくる新しい治療については、あなたがお持ちの約款にはいっさい記載されていません。

現在のような変化の激しい時代には、長期の保険契約は逆にリスクを背負い込むことになりかねません。

安心を買ったつもりが、いざという時に「保障の対象外です」と言われてしまったら…みなさん落ち込みますよね。

僕なら涙が止まらないと思います。

我が家の保険事情

恥ずかしながら我が家の保険事情を精査していたところ驚愕事実が浮き彫りになりました。

<我が家の保険事情>

外貨通貨建保険 月々12,640円
医療保険(僕) 月々5,360円
医療保険(妻) 月々3,682円
ガン保険(妻) 月々1,535円
定額年金保険(妻) 月々15,000円
コープ共済 月々1,140円
自動車保険(任意) 月々2,405円
くろマル
くろマル
合計41,762円…だと!?

この中で貯蓄性があるのは、外貨通貨建保険と、定額保険妻(妻)になります。しかし、投資や貯金と保険は切り分けて考えなければなりません。

なぜか分けて考えるのかと言いますと手数料が保険会社にたらふく取られるからです。

ここでおさらいですが、保険は「稀におこる重大なこと」に対して備えるものであって投資や貯金と混ぜると危険な目にあいます。

その目的に合わせて「我が家の保険事情」をブラッシュアップすると

定期保険(生命) 月々3,000円
コープ共済 月々1,140円
自動車保険(任意) 月々2,405円
くろマル
くろマル
6,545円!!あーすっきりした!!

これが30代夫婦、子ども1人の世帯の保険料なのです。

後は健康保険が続く限りは大概のことは防げます。

なにより病気にならないように普段からの健康に気を使ったり食生活を気をつけたり運動を定期的にすることの方がよっぽど大事なのです。

なぜ我が家がこんなに保険に加入したのか

我が家はこれ以外に学資保険にも入っていました。

くろマル
くろマル
涙が自然と溢れるのはなぜだろう…

学資保険はもう払い込んでおり、内容を見ている限りでは加入者に割と有利に設計されています。

それもそのはず学資保険は「ドアノック商品」と言われ、そこから保険との末永いお付き合いが始まるための商品なので、加入者に有利に設計れているのです。

それを皮切りに我が家は保険地獄へと落ちていきました。

保険に入る人には特徴があります。

保険に加入する人の特徴

  1. 自分で調べたり学ぶことができない
  2. 他人の意見に疑いを持たない
  3. 親から勧められて何も考えず入る
  4. 友達が入っているから入る

など、思考を働かせていない「思考停止」状態のときに営業マンのセールストークを信じ加入するのです。

営業は商品を売るプロです。そしてノルマを与えられています。

本当にあなたのことを考えているなら保険と投資を分けて勧めます。

人生で二番目に高い買い物は保険ではない

一般的に人生で一番高い買い物は「家」と思います。そして二番目が「保険」になります。我が家の保険の支払い金額をみて度肝を抜きました。

月々のローンが「4万円」も無駄にあるとすれば悲しくなりますよね。

でも、安心して下さい。我が家のように一度失敗しても「なぜ保険が必要ないのか」をしっかりと理解することで、余計な支出を減らすことができます。

人生で2番目に高い買い物は保険ではありません。

保険は安いものです。

まとめ

保険の解約に至るまでは凄く悩みました。

本当に自分が考えていることは正しいのか、その根拠を話し家族は納得してくれるのか。

保険の掛け金を無駄にしましたが、その無駄を何年もほっておくよりは思い切って傷が浅いうちに解約に踏み切り、安い掛け捨ての保険に乗り換えました。

保険の手続き上は切り替えはまだ先ですが、

保険で悩んでいるなら一度、読んでみてはいかがでしょうか。心にできたしこりが取れてすっきりしています。

僕と同じ悩みを持っている方がいるのであれば、一度目読んで見て下さい。